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種の形発芽の様子分げつ受粉

 

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種は、胚と胚乳からできています。胚は、芽と根のもとになるものです。胚乳は芽や根を出すときに必要な栄養分です。これらの胚と胚乳は、種皮と果皮と呼ばれる二枚の皮で包まれています。外側の皮はとても堅く、お米のように簡単には外せません。皮は、柔らかい胚と胚乳を保護しています。またコムギの種には中心にクリースとよばれる「みぞ」があります。


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コムギの種が芽を出すには、適度な水分と空気、温度が必要です。コムギの最適な発芽温度は24〜26度です。これらの条件がそろうと2〜3日で真っ白な芽と根が出てきます。




根は水分や養分を吸収する大事な器官です。コムギの根は発芽の時に5〜6本出てきて、分げつを始めるころからたくさんの根を出すようになります。また、コムギの根には空気の通る管がありません。そのため、水田のような空気の少ない場所では生長できません。土が乾燥していて酸素を多く含んでいると地中深くまでのび、根毛と呼ばれる細かい根もたくさん出します。しかし、水分が多すぎると根が浅くなってしまい、発達が悪くなります。




葉の枚数は9〜14枚です。葉では、光合成を行って、生長に必要なでんぷんを作っています。でんぷんや水などを運ぶ葉脈が平行に走っている点が特徴です。




茎は、根から吸い上げた水や養分の通り道です。またコムギが強い風の中でもしっかりと立ち、葉を広げて十分な光合成を行ったり、重い穂を支える働きもしています。
また、茎には節があり、コムギが倒れたとき、節の部分から上を向くことができるようになっています。




コムギは根や葉だけでなく茎も増やします。これを分げつといいます。分げつは、一本の茎の根元から、葉の出方と連動して規則正しく増えていきます。一つの種からたくさんの穂を出し、たくさん実をつけるための役目を果たします。茎は10本くらいに増えますが、中には穂をつけないで枯れてしまう分げつもあります。これらの枯れてしまった茎は、穂をつける茎に栄養分を与えます。


秋まきコムギの場合、春になって茎が立ち始める1月〜2月頃、茎の先に幼穂という穂の赤ちゃんをつくります。この幼穂が生長し、穂となって現れるまで3ヶ月半ちかくかかります。生長した穂の先には、「のげ」というとがった長いとげがあります。「のげ」も光合成を行います。

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左から、葉のさやをはずして、穂の成長を追ってみたところです。

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左から、穂がさやから出てくるところです。


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左から、ムギの花の咲くようすです。

穂が出てから3〜6日たつと、コムギの花が咲き始めます。コムギの花はイネの花と同様に、花びらや「がく」がありません。おしべやめしべは、えいというからの中に入っています。
花びらや「がく」がなくても、おしべとめしべがあれば、立派な花なのです。
コムギの花は、30分〜1時間で閉じてしまいます。一度閉じると二度と開くことはありません。花が咲いている間に、受粉を行います。


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コムギは同じ一つの花で、おしべの花粉がめしべについて受粉する、自家受粉を行います。受粉はコムギの花が開いてから閉じるまでの30分〜1時間で行われます。

受粉し、めしべの頭に花粉がつくと、めしべの根元にある子房まで花粉管がのび、子房の中にある卵細胞と、花粉にあった精細胞が受精し、種が育ちはじめます。