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上手に保存播種種子ス入りと裂根

 

一度に収穫しない場合は、地中をうまく利用して保存できます。深さ1m、直径30〜50cmほどの穴を掘り、そこに葉を取ったカブ根をまとめて埋めます。その上にワラをかぶせ、さらに土で厚さ10cmほどにおおいます。夏に収穫されたものであれば翌年の2月まで保存することもあります。


種子(しゅし)が小さいため、まき過ぎやまきムラがないように、播種(はしゅ)機やシードテープの利用が一般的です。シードテープとは、種を一定間隔(かんかく)ごとにテープにはさみ込んだもので、地面に埋めるとテープは自然に溶(と)けて発芽(はつが)します。 発芽率が高く株のそろいの良い品種では、間引(まび)きの手間を減らすことができます。


カブの種子(しゅし)は、40パーセント前後の油を含み、その中にシニグリンを0.3パーセント程度含みます。種子を傷つけると加水分解酵素(かすいぶんかいこうそ)の作用を受けて、匂い成分(アリルイソチオシアネート)が発散(はっさん)され、アブラナ科植物特有の香りを漂わせます。


ス入りは、一種の根の過熱・老化現象です。地上部の葉の活力が衰(おとろ)えて、同化作用(どうかさよう)が根部の肥大(ひだい)生長をまかないきれなかった場合におこり、根部柔細胞が遊離(ゆうり)・崩壊(ほうかい)する現象です。まず、通称「障子(しょうじ)が入る」と呼ばれる、ス入りの前駆症状が現れて肉質が悪くなり、その後肉質部は海面(かいめん)状に変質してしまいます。
裂根(れっこん)は、根部をとりまいている周皮(しゅうひ)の発育が、内部の肥大(ひだい)に伴わないときか、肥大根と直根部の発育の局部的不均衡(きょくぶてきふきんこう)から起こるものとされています。生育の後期に発生することが多く、また、乾燥(かんそう)や肥料不足、ウイルス病等も裂根(れっこん)の発生の原因になります。