・ 日本への伝来 ・ 品種の移り変わり ・
日本へは中国から遅くても8世紀までには入ったと言われています。ダイコンよりも古くから栽培されたと言われ、古来、ククタチなどとも呼ばれた主要野菜でした。中部地方では縄文時代後期から焼畑で栽培されていたといわれています。おもに中国渡来(とらい)の東洋系カブが西日本から日本海沿岸に広まり、洋種も200〜300年前から寒冷(かんれい)な東日本に土着して多くの地方品種を成立させています。
和種系白カブは関西を中心とする西日本の温暖な肥(ひ)よく地帯に、色カブは関西北部を中心に日本海沿岸に分布しました。遅れて渡来(とらい)した洋種系のカブと、これと交雑(こうざつ)してできた品種は、寒冷な気候に適応して東日本へ広く分布しました。両群の分布地域の境界線は福井・岐阜・愛知を結んだ線と見られています。この付近には中間系の品種が多く栽培されています。カブは地方品種が大切に継承(けいしょう)されている野菜です。