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種の形発芽の様子

 

サトイモ科に属する一〜多年草の草本です。原産地の東南アジアでは多年草作物ですが、日本では冬季間の気温が低いため一年草本となります。単子葉(たんしよう)植物で地上部はバナナの樹に似ていますが、茎(くき)や葉柄(ようへい)は比較的やわらかです。


採種(さいしゅ)は交配(こうはい)後35日前後で行います。種子は短命です。日本では通常種子は用いられず、種イモから栽培します。

普通の栽培では種イモからほう芽した芽を育てて栽培するので、種子は品種改良以外では使われていません。



生育および発芽(はつが)適温は25〜30℃と高いですが、12〜15℃程度でも発芽します。発芽当初は単子葉(たんしよう)で、第一本葉(ほんよう)は心臓形です。40日前後でサトイモの外形を示します。


草丈(くさたけ)は1〜1.5mで、葉身(ようしん)の形や色、葉柄(ようへい)のアントシアンの濃淡や分布は品種によって異なります。葉齢が進むに従い葉柄は長く、葉面積は大きくなります。こうした変化は、地下部が肥大するまで続きます。


サトイモのイモと称する部分は塊茎(かいけい)です。茎が伸びず地中で肥大してイモとなります。親イモは、種イモの頂芽(ちょうが)が伸長して、地下の茎が短縮・肥大して形成されます。 親イモには20〜30の芽があり、芽の位置は5分の2の旋回(せんかい)性を示します。この芽が伸長(しんちょう)するにつれて、その基部(きぶ)が子イモ(第一次分球)となります。同様にして子イモから孫イモ(第二次分球)、孫イモからひ孫イモ(第三次分球)ができます。子イモの着生(ちゃくせい)節位は中央より下部で、発育のよい節位は3〜8節です。


花は、親イモの頂部(ちょうぶ)近くからでている葉柄(ようへい)の溝翼の基部(きぶ)から現れます。1株からふつう4〜5本出ますが、1本ずつ長い花梗(かこう)を順次抽出(ちゅうしつ)し、2〜3日おきに開花します。唐芋や赤芋は開花することもありますが、子イモ用品種ではほとんど開花しません。


根の伸張は活発で、横に1m深さ1mに及びます。初期は水平(すいへい)に、中期以降は垂直(すいちょく)方向に伸長します。