・ 栄養成分としての働き ・ 体に良い食べ物「そば」 ・ 薬味に注目 ・
他の穀類(こくるい)には少ないアミノ酸のリジンやトリプトファンが多く、たんぱく質の栄養価が高いのが特徴です。コレステロールを排出(はいしゅつ)してくれる食物繊維(しょくもつせんい)も豊富なので、便秘改善や動脈硬化(どうみゃくこうか)予防にも有効です。
ソバには毛細血管(もうさいけっかん)を強くするルチンが含まれているのも大きな特色です。ルチンはそばの実の殻(から)に多く含まれている栄養素でフラボノイドの一種です。欧米では薬として用いられているほどです。毛細血管を強化するほか、血圧降下作用、すい臓機能の活性化、また記憶細胞の保護や活性化にも関係しているといわれています。その結果、心臓病や脳血管障害、糖尿病の予防、記憶力の向上などに有用です。
ソバを麺として食べる際に注目したいのは薬味(やくみ)の存在です。薬味はソバの効能を引き出す役割にもなっています。たとえば、刻んだネギはアイシンという物質を含んでいるため、ソバのビタミンB1の吸収を高め、疲労(ひろう)回復、冷え性に効果を発揮(はっき)します。ワサビは、辛味成分のシニグリンが代謝(たいしゃ)を高め冷え性を改善するので、体を冷やす食品と言われるソバとの組み合わせは理にかなっています。なお、ゆで汁には水に溶けやすいビタミンが豊富に含まれています。捨てずに飲むようにしましょう。