・ [甘味種]厚肉大果 ・ 中肉中果 ・ 薄肉中果 ・ 薄肉小果 ・ 薄肉小果 ・ [ピーマンの仲間(辛味種)] 伏見辛 ・ 五色 ・ 榎実 ・ 鷹の爪 ・ 八房 ・
ピーマンもトウガラシも植物名はトウガラシです。トウガラシの中で辛味がなく、大果系のものが一般にピーマンと呼ばれています。第二次大戦後、ピーマンの需要が急増したときに、多くの新品種が生まれました。ピーマンを完熟させたカラーピーマンや、ジャンボピーマンなどもあります。
厚肉大果 ラージベル型と称され、「カルフォルニアワンダー」が代表的な品種です。晩生(ばんせい)な品種です。果肉が厚く、品質は良く、着果数は少なめです。また、カラーピーマンと称する大型肉厚で完熟果が赤、オレンジ、黄色、半熟果が茶色、未熟果実は緑、しろ、黒、紫の各色を持つ品種が利用されるようになってきました。完熟果は甘みが強く、緑色のピーマン特有の苦味や臭みが無く、果実的な感覚で取り入れられています。完熟ピーマンは従来型の未熟(緑色)と比較して、ビタミンA.Cが多いのも特徴です。
中肉中果 低温での伸張性が強く、着果数が多く、早生です。日本在来の「獅子(しし)」系と肉厚大果の「ラージベル」系品種の組み合わせによって育成された品種が中心です。「エース、ニューエース、ニュー土佐ひかり、オリジナル、翠玉(すいぎょく)2号」などがあります。「カリフォルニアワンダー」と比較して、果形はやや長めの円筒形で、着果節位が低く、葉が小型で、開張性・分枝数が多く、豊産です。
薄肉中果 促成栽培などのハウス栽培では薄肉中果のF1(一代品種)が主流となっています。果形は長めの円筒形で果肉が薄く、ひだが目立ちます。さらに、葉が小さくて分枝数・着花数ともに多く、着果率も高い品種です。
薄肉小果 一般に「シシトウ」「シシトウガラシ」と呼ばれている在来(ざいらい)シシトウガラシ群に属する小果の甘味種ですが、辛味が発現することもあります。果実の形態がほかのピーマンと異なることから、市場では「シシトウ」としていて、別の品目として扱われています。小型の長円筒状果実で、長さ5〜6cm、重さ3g程度で収穫し、果形は尻のまとまりが良く、小葉で、開張性・分枝性が強く、着果数が多い品種です。
万願寺トウガラシ 肉厚で柔らかく甘みのある京野菜で味の良さが評判の甘唐辛子です。普通の唐辛子よりかなり大きく、甘トウガラシながらたまに辛いものもあります。
伏見辛(フシミカラ) 外国ではカイエンの系統がこれに属し香辛料として用いられています。日本では、果実は未熟果を収穫して青トウガラシとして利用しています。葉を収穫して佃煮(つくだに)に利用する「日光」などの品種もあります。
五色(ゴシキ) 果実が成熟するにつれて緑から紫、黄、だいだい、赤へと変色することからこの名前がついています。観賞用で、果実は極小さいですが、辛味は強いです。
榎実(エノミ) 光沢のある小さい果実が多数着生します。果実は球形で辛味が強く、観賞用と香辛料の両方に利用できます。
鷹の爪(タカノツメ) 日本の品種の中では最も辛味の強いもので、果実が鷹の爪に似ていることからこの名前がつきました。果肉が薄いため乾燥が容易にできます。香りも良いので、乾燥、破砕(はさい)したものは一味とうがらしにも使われています。
八房(ヤツブサ) 果実がまとまって房なりすることからこの名前がつきました。果実は一様に赤くなります。鷹の爪ほど辛味はありません。収穫量が多いので、代用品として幅広く利用されています。