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コムギまたはイネを日常的に食べている国や地域はとてもたくさんあります。同じイネ科の植物であるこの2つの穀物には、どんな違いがあるのでしょうか?
まず、食べ方に注目してみましょう。私たちがお米を食べるときは、そのまま炊いて食べる場合がほとんどです。一方、コムギはどうでしょうか。パンやスパゲッティは、コムギをいったん粉にして、それをこねたり伸ばしたりして作ります。コムギのもみ殻は非常に硬く、中身の胚乳はとても柔らかいので、お米のように脱穀や精白をすることがとても難しいのです。ですからコムギは、製粉してから調理する方法が一般的です。
では、栽培時期や収穫時期はどうでしょうか。日本では、イネは春に栽培を始めて、秋に収穫します。イネは成長するにつれて暑くなるような時期に栽培しなければいけないからです。一方、コムギは秋に種をまき、冬を越して初夏に収穫します。寒い季節を経験しないと穂が出ないためです。日本では、2つの作物の特性の違いを利用して、冬の水田でコムギを作ることを「2毛作」といい、農地を有効活用する方法として行われてきました。
同じイネ科でありながらこのような違いがあるコムギとイネは、世界中で環境や食文化に応じて、それぞれ作られ、食されているのです。
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