・ 種の形 ・ 発芽の様子 ・ 根 ・ 葉 ・ 茎 ・ 穂 ・ 花 ・ 受粉と受精 ・
イネの種はもみがらに包まれています。このもみがらを取り除いた部分を玄米と呼び、うすい種皮(しゅひ)に包まれています。 もみがらの中の玄米は根と芽のもとになる胚(はい)と芽がでた後、葉が3枚ほどに育つまでの養分が蓄えられている胚乳(はいにゅう)からなります。 M1
イネの種が芽を出すには30〜32度くらいの発芽にちょうどよい温度と、充分な水、そして、空気が必要です。 この条件がそろうと2〜3日でイネは発芽し、どんどん生長していきます。もみがらを割って子葉(しよう)と根が伸びてきました。 M1M1
種から出ている根は始めは1本です。その後日がたつと根は5本にふえます。さらに、生長が進んで茎(くき)の根元がしっかりしてくると節のまわりの部分から根がどんどんでてきます。 この根は節のまわりから冠(かんむり)のかざりのようにでてくるので、冠根(かんこん)と呼ばれています。冠根は一かぶで約500本から1000本くらいにもなります。たくさんの冠根は茎や葉に土の中の養分や水分を吸収して送る役目をしています。 M1M1
イネの葉は平らな部分と、さやのようになった部分からできています。平らな部分を葉身(ようしん)といい、さやのようになった部分を葉しょうといいます。イネの葉身には葉脈(ようみゃく)がまっすぐに走っています。 葉しょうは茎の節のところでつながっています。断面をみると葉や茎に養分や水を送っている導管(どうかん)と根に空気を送る役目をしている通気腔(くうきこう)があるのが分かりますね。 M1M1
イネの茎(くき)は節と節間(ふしま)からなりたっています。たねもみからはえる茎を主茎(しゅけい)といいます。イネはこの主茎を中心にして根元からどんどん茎を増やして大きくなっていきます。 このように根元から茎を増やして株を大きくしていく様子を分げつといいます。分げつをして増えた株の断面(だんめん)を見ると、もとになる主茎を中心に茎の節ごとに子の茎が出てきて生長している様子がわかります。イネの分げつはちょうど他の植物が枝を増やして大きくなっていくのと同じなのです。
イネは最後の葉を作り終え、5週間くらい前になると穂になる芽(幼穂/ようすい)をつくります。幼穂はイネが吸い取る養分を吸収し、どんどん生長していきます。 そして、出穂(しゅっすい)するまでに1本の穂の中に100粒くらいのモミを作り、その1つ1つのモミの中におしべ・めしべ・子房(しぼう)をつくっていきます。 M1M1
幼穂(ようすい)ができてから30日〜32日くらいで穂は出てきます。穂が出るとやがて稲の花が咲きます。 イネの花には花びらはありません。「えい」(実ると「もみがら」になる部分)が開くことがイネの花の開花なのです。中からおしべが飛び出してきました。 稲の穂はとても小さく穂の上のほうから下に順番に咲き始め6〜7日かかって咲き終わります。1つの穂にたくさんの花が咲きますが、ひとつひとつの花はたった2時間しか咲いていません。 M1M1
イネの花はおしべとめしべを緑色の「えい」が包んでいます。「えい」が2つに割れて中からおしべが飛び出しおしべの頭から花粉がめしべにつくと受粉完了です。 めしべについた花粉は花粉管という細い管をのばし、めしべの下にある胚のうにとどきます。そこで、将来、根と芽のもとになるになる‘胚(はい)’という細胞と、葉が3枚ほどに育つまでの養分になる‘胚乳(はいにゅう)’という細胞のそれぞれと結びつくのです。これを受精(じゅせい)といいます。
受精した子房(将来コメ粒になります)はどんどん生長していきます。開花から5日もたつと、子房はもみの長さと同じくらいにまで大きくなってその後は横に太り、約30日でもみの中はいっぱいになります。