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水分補給にキュウリ初物のキュウリ

 

キュウリは、キュウリもみ、サラダ、あるいは漬物にと、欠かすことのできない野菜です。キュウリは、夏野菜の代表でしたが、このごろでは、いつでも手に入るようになりました。

キュウリはウリ科の果菜で、その仲間には白ウリ、カボチャなどがありますが、むしろフルーツにもっとたくさんの仲間がいます。マクワウリ、スイカ、メロンなどで、いづれも夏が盛りの果実です。



キュウリの特徴はまず水分の多さです。なんと96〜97%もあります。ちなみに、牛乳の水分はだいたい70%です。牛乳より硬いキュウリのほうが水分が多く含まれているのです。

このような状態の水分の方が、おなかだけ急激に冷やすことなく、徐々に身体に吸収されるため、身体によいのです。それにキュウリは、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルをバランス良く含むので疲労回復に効果があります。

中国では、すべての食物を、温と寒に分けていますが、キュウリはもちろん「寒」野菜です。


日本でキュウリに人気が出てくるのは江戸時代も終わりの頃です。このころになると「和漢三才図会(わかんさんさいずえ)」や「日養食鑑(にちようしょくかん)」と言った本に「毒はなし、熱冷まし、のどのかわきを止め、利尿(おしっこの出をよくする)作用あり」ということが書かれるようになってきます。

江戸時代には、その年にはじめてできた作物やとれた魚などを「初物」といって、楽しんで味わう、いまでいうグルメとか、食道楽といったぜいたくが流行りました。



初物は早ければ早いほうが高く売れるので、だんだん早く出すための競争がはげしくなり、そのため江戸幕府は「野菜の早だし禁止令」を出しました。ですが、その中にそれまであまり人気がなかったキュウリは入らず、逆にそのためにキュウリの人気が出る事になりました。

もともとシロウリやマクワウリより作りやすく早く取れるので、初物としてめずらしがられるとともに、夏の暑さを和らげるキュウリの涼しげな香りと、水々しさが好まれて、次第に人気が出るようになったのです。