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種の形発芽の様子種芋の芽の様子苗のなりたち葉・茎・根の生長

 

サツマイモはヒルガオ科に属するつる性作物です。つるの節部に存在する根原基(こんげんき)から発根し、その根の一部が肥大して塊根(かいこん)となり、芋として食用になります。



種の形態はアサガオと良く似ており、硬い実のため播種(はしゅ:種をまくこと)する際には種に傷をつけるか濃硫酸(のうりゅうさん)で処理しないと発芽しません。処理後、約一昼夜水に漬けると、30℃前後の温床内で、播種後約3週間で3〜4枚の心臓形の本葉(もとは)がでてきます。



普通の栽培では、種イモからほう芽(芽をだすこと)した苗を植付けて栽培するので、種子は品種改良(ひんしゅかいりょう)以外では使われていません。




サツマイモのイモは根が肥大した塊根で、皮色は紫紅・紅・黄白・白・褐色などいろいろあります。ジャガイモのような塊茎とちがって節(せつ)はないですが、側根(そっこん)が5〜6すじ放射状に縦に発生します。イモのつけねを頂部といい、その反対の側を尾部といいます。切断してみると、デンプン組織が大部分を占めています。種イモは、温度・湿度を適度に高めると、ほう芽します。ほう芽の適温は30〜32℃、5〜7日間を必要とします。


ほう芽してから畑に植えられる苗になるまでにはさらに約3〜4週間かかります。苗を採ると次のほう芽が伸びてくるので、1つの種イモから3〜5回苗がとれます。ほう芽や育苗(いくびょう)のしやすさは品種によって大きな差があります。


畑に植えられた苗は、適度の水分と温度があれば1週間くらいで葉柄(ようへい)の基部(きぶ)から発根し、活着(かっちゃく)します。植付け後2週目ころから根が急速に伸び、3〜4週目ころに塊根(イモになる根)と細根(ほそね:イモにならない根)との区別ができます。植付け後1ケ月ほどたつと、茎葉(けいよう)は急速に成長・繁茂(はんも)をはじめますが、イモはそれよりややおくれて肥大が目立ってきます。地上部は、植付け後3ケ月ころに最大となります。この時期にイモの肥大がもっともさかんで、最終収量(最終的に収穫した量)の半分くらいに達します。茎葉の伸長は茎葉の最大期をすぎるとしだいに低下しますが、イモの肥大はさらに2ケ月くらい、茎葉が枯れるまでつづきます。


葉は、単葉で形は丸形、心臓形、西洋の盾状など多様です。切れ刻みの深さや葉の大きさも変化に富み、最大幅は7cm〜15cm、葉柄(ようへい)は7cm〜30cmの幅があります。


茎は地上をはう性質(ほふく性)があり、長いものは5メートル以上伸びます。節間が短くて地上をはわない直立型(そう性)のものもあります。茎には不定根(ふていこん)が各節に発生してきます。


根は塊根や茎、葉柄基部から発生します。全ての根が、塊根(イモ)に発育する潜在能力を持っていますが、実際に塊根になるのは茎の節部から出た太い不定根がほとんどで、その他の根は少し肥大するだけのごぼう根(梗根:こうこん)や全く太らない細根になります。


花は、アサガオと同様な淡紅色で、直径が3〜5cmあり、長さが2.5〜3.0cmです。
熱帯、亜熱帯ではよく開花して結実しますが、温帯では、開花が困難です。我が国では秋口に開花することはありますが、寒さや霜によって通常は結実しません。