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「ねぎま」って?薬味は食養のかなめ風邪や下痢によく効きますワケギとワケネギ

 

「ねぎま」というと、焼き鳥屋でおなじみの、鳥肉とネギを交互に刺した串を思い浮かべる人が多いのでは。
しかし、もともとは、ネギとまぐろのぶつ切りを、しょうゆ味で煮た鍋ものや汁もののことでした。まぐろの赤身を使ったあとの、残りの部分を利用した、庶民の味です。
漢字で書くと「葱鮪」。使われているネギは白ネギ(根深ネギ)です。


一般に薬味には香りの高いものが用いられます。香りが高いという事は、揮発(きはつ)成分が豊富だということで、実はこの成分にすぐれた薬理作用があることが、分析の結果明らかになっています。

原産地の中国では、紀元前から栽培され、体をあたため、疲労を回復する薬用植物として珍重されていました。ネギ類に特有な刺激的な匂いは、消化液の分泌を促す働きがあります。また、食物繊維も多いので、便秘にも効果があります。


漢方ではネギの白い部分を葱白(そうはく)と呼んで、れっきとした漢方薬として使います。中国の本草書には「風邪で悪寒(おかん)、発熱し、汗が出ず、頭痛がして顔が腫れるものを治す」とあります。



これは風邪のひきはじめで、体の表面に病症があるときに汗をかかせたりして治そうとするものです。また、「冷えによる腹痛を治す」とあります。ほかにも、鼻づまり、下痢、下血、関節リウマチに良く、乳の出をよくする働きもあります。

現代薬理学では、発汗作用、健胃(けんい)作用、去痰(きょたん)作用などが注目されています。


ワケギはタマネギとの雑種から

ワケギは古くから西日本各地で栽培してきた葉ネギの事です。ワケギは分けつ性のタマネギとの種間雑種から生まれた野菜という事が、近年明らかにされ、アリウム・ワケギの学名が公認されました。

ワケギは8〜9月に植え付けると、秋から冬に分けつが進み、緑の葉が繁り、冬の名物のフグ料理や、汁の実やぬたに併用されます。その後、5月末頃に葉は枯れて球ができるので、掘り上げて陰干し貯蔵し、秋の植え付け用の種球にします。

関東地方のワケギは葉ネギ

関東地方でワケギと呼ばれている葉ネギは、関西のワケギより大型で、草丈は60cmほどに生長し、春になっても生育を続けます。この葉ネギは球はつくらないし、葉も枯れないのです。この品種はワケネギというネギの一品種で、西日本のワケギとは違います。

ワケネギは千葉県東金市極楽寺付近で、昔から栽培してきたネギの品種です。
現在も千葉県北西部、埼玉県南部などでは極楽寺付近から苗を購入し、8月頃植え付け、冬から春を中心に出荷します。
近年は博多万能ネギ型の若い葉ネギをワケギと呼んでいる産地もあり、関東市場ではワケギの名称と実体が混乱しています。