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タマネギの球は葉涙が出る理由ピラミッドはタマネギパワー

 

わたしたちが食べているのは根・茎・葉のどこでしょうか。じつは葉なのです。葉の下の部分の葉鞘(ようしょう)とよばれるところは、生長するにしたがって厚みを増し、重なり合って球状(きゅうじょう)に太ったものです。この部分を一枚ずつはがすと魚の鱗(うろこ)のようになるので、鱗茎(りんけい)とよばれていました。茎は正確には低部にあるわずかな短縮茎部(たんしゅくけいぶ)を指すことから、現在では球根(きゅうこん)全体を単に球と呼ぶようになってきています。



タマネギには、切って涙が出るものや、水にさらしても辛(から)いものがあります。たまねぎの辛みは硫化アリルという硫黄(いおう)を含む成分です。タマネギを切ると空気にふれてこの硫化アリルの仲間の催涙(さいるい)性物質が発生して涙が出るのです。タマネギは、含まれる硫化アリルの量によって大きく二つにわけられます。辛タマネギは多く含み、甘タマネギは少ししか含みません。



タマネギは古代にエジプトに伝わり、ピラミッド建設の労働者にダイコンやエンドウなどと一緒に食べられるようになりました。実は、ピラミッド建設の様子を記録したレリーフに、人夫(にんぷ)たちが腰にタマネギやニンニクをぶら下げている図があります。重労働に耐えるための、貴重な強壮剤(きょうそうざい)として、ニンニクやタマネギが活用されていたのです。