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カブの分布秋まき栽培冬まき栽培春まき栽培夏まき栽培

 

小カブは、需要(じゅよう)の増加と市場の広域化(こういきか)にともない、播種(はしゅ)期に応じた品種開発が進んでいます。また、被覆(ひふく)資材の利用や施設栽培の導入などにより、周年(しゅうねん)生産に向けて作型(さくがた)が分化しています。漬物加工原料として需要の大きい品種では、原産地とは気象条件の異なる地域でも生産され、作型分化(ぶんか)もみられています。一方、地方色豊かな在来カブは、その地域の食文化・食習慣とも深く結びつき、晩抽性(ばんちゅうせい)や耐暑・耐寒性の付与(ふよ)が十分でないことも多く、作型分化はあまりみられません。



カブ栽培の基本となる作型(さくがた)です。気温の低下し始める晩夏(ばんか)から初秋(しょしゅう)にかけて播種(はしゅ)し、露地(ろじ)栽培では年内に収穫を終えるのが一般的です。生育適温下での栽培であり、畑地の輪作(りんさく)体系上も取り入れやすい時期であるため、自給(じきゅう)用栽培も含めて、年間を通じて最も栽培面積が多いです。青果用だけでなく、加工原料用栽培もこの作型が主になります。


10月から2月にかけての厳寒期に播種(はしゅ)し、1月から4月にかけて収穫します。小カブの周年(しゅうねん)栽培で見られる作型です。生育前半期は日当りの良い圃場(ほじょう)の選択と被覆(ひふく)資材による保温が重要となります。適地は、冬期の日射量の豊富な関東地域や瀬戸内地域です。立地条件と播種時期によって、ビニルトンネルやミニハウス・パイプハウス・大型ハウスなどを使い分けます。べた掛け資材を合わせて使用することもあります。


北海道・東北・北陸などの積雪の多い地域では、雪解けを待って4〜5月に播種(はしゅ)します。また全国的にはビニルトンネルを利用した2〜3月まき・4〜6月どりの小カブ/中カブ栽培が多くみられます。収穫の労力を考慮して播種時期を少しづつずらしたり、小カブから中大カブまで収穫できる収穫可能期間の長い品種を用いたりします。


7〜8月に播種(はしゅ)します。圃場(ほじょう)は、強い日差しが避けられ、風通しや排水(はいすい)のよい、山間冷涼(れいりょう)地などが適します。寒冷紗(かんれいしゃ)のトンネル被覆(ひふく)などで地温を下げ、病害虫を防いで栽培します。大カブでは高冷地が中心となります。小カブ栽培においても、高温のための病虫害や生理障害の発生が多く品質が劣りやすいので、株間(かぶま)を広めにとり、葉柄(ようへい)を太くつくるように心掛けます。