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農林61号誕生キタカミコムギ誕生チホクコムギ誕生しゅんよう誕生ニシノカオリ誕生

 

世界中で栽培されているコムギは、それぞれの国の風土や用途に合わせて、さまざまな改良がなされてきました。現在日本で栽培されているのは普通系コムギだけです。
栽培されるコムギはほとんどが小麦粉になりますが、研究が進むにつれ、パンに向く品種、麺に向く品種など、色々な品種が生まれたのです。

小麦粉の性質は、含まれるたんぱく質の量によって決まります。このたんぱく質の中に含まれる成分が水と結びつくと、グルテンといわれる粘着質の物質になります。グルテン含有量の多いものが強力粉で、パンや餃子の皮などに使われます。逆に少ないのが薄力粉で、クッキーやケーキを作るのに使われます。

それでは日本で作られるコムギは、どういうものに向いているのでしょうか。日本で栽培されるコムギの多くは、グルテンの量で言えば中間の中力粉になります。中力粉からは、うどんやそうめんなどの麺類、和菓子などが作られます。

日本で品種改良されたコムギを見てみましょう。


昭和19年に佐賀農業試験場で生まれ、親は福岡小麦18号と新中長です。
北関東から九州中部まで広い地域に栽培されており、県によっては栽培面積の100%を占めるところもあります。各種病害に比較的強い品種です。


昭和34年に東北農業試験場で生まれ、親は東北101号と東北83号です。
国内での最多収の記録を持つ品種で、ナンブコムギと共に東北地方の主力品種です。品質の良い、中粒の粉状質が特徴です。


昭和56年に北見農業試験場で生まれ、親は北見18号、19号と北系320号です。
耐寒性に強く、麺に向く品種です。特に麺のねばりや弾力性に優れています。


平成7年に長野県で生まれ、親は東北148号と東山10号です。関東北部などの、雪の少ない地域に適しています。小麦粉にしたときの粉の色や、麺の色が明るい黄色をしているのが特徴です。


平成12年に九州農業試験場で生まれ、親は北見春42号と西海157号です。
温暖地向けの初の硬質小麦品種で、菓子パンなどに適しています。まだ栽培に採用されてはいませんが北九州で試作されています。これは、「国産のコムギでパンを。」という消費
者の要求に答えた、麺用以外の新しい試みです。